一応、本物と信じたいけど
ドイツのニュルンベルクで
1697年に印刷されたとされる
デンマークにあるクロンボー城
の全景マップ。
クロンボー城は歴史上
火災
落城
廃墟
など、何度も困難に遭っているので
当時の姿を知ることのできる
貴重な資料といえます。
この城は、絵に刻まれている
BALTICUM=バルト海
のエーレ海峡を通る船から
税を徴収するために、海に面する
ように建てられました。
グーグルマップで見ると
一発で分かりますが
バルト海↔北海
の行き来をする場合、この場所を
通らないと不可能で
しかも!!
対岸までの距離が短い。
税を徴収する城を作るのには
最適な場所だったわけです。
卑怯な場所に建てたもんです、まったく・・・w
このイラスト、海から戦艦の砲撃を
受けている様子が描かれていますが
1659年と記載があるので
おそらくこの絵は
1655年から1661年の
北方戦争がテーマ。
絵のタイトルにはラテン語?で
Delineatio Arcis Cronenburgensis
(クロンボー城の描写)
quam Sereniss.
Rex Sueciæ amplioribus munimentis cingere fecit A. 1659.
「スウェーデンの王は、1659年に
大きな要塞を囲むようにした」
的な事が書かれていて
実際に、スウェーデンの
カール・グスタフ・ウランゲル
に攻められて落城するので
間違いないかと思います。
周りを堀で固めているため
陸からは攻め込まれていませんが
海から戦艦に砲撃を受けて
無数の煙が上がっていますね。
北方戦争では大規模な寒波により
凍結した海峡を越えて奇襲作戦が
行われましたが
この絵から察するに、少なくとも
ここの海峡は凍結することは
なかった事がうかがえます。
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